高速道路逆走事故の記事を頻繁に見かけるようになった。逆走事故の運転者はたいがい高齢者である。高齢になると咄嗟の判断がきかなくなるのかもしれない。高齢者による逆走事故、ちかごろその件数が実際に増えたのか、年をとった自分がそれを意識して見るようになったからなのか・・・わからない。

昨日も佐賀県で88歳の男性が長崎自動車道を逆走して事故を起こしていた。男性は「自分がどこから来たかわからない。どこに行こうとしていたかもわからない」と供述したという。認知障害が入っているのだろうか。路上をそんな運転者が走っているかもしれないと思うと恐ろしくなる。

昨年末、福岡県公安委員会から郵便葉書が届いた。表には「高齢者講習受講通知書」とある。今年5月の免許更新手続き前に、自動車学校で「高齢者講習」を受けなさいという通知だ。受講者が多いから早めに予約しておかないと受けられなくなりますよ、という親切な忠告までついている。

ご忠告に従って、年明けすぐに近くの自動車学校に予約の電話を入れた。それでも予約がとれたのは4月末である。それほど高齢の免許更新者が多いということだろう。

私は今が72歳、免許更新時には73歳だ。「さて、おまえはいくつまで運転するつもりだ」と自分に問うてみる。現時点での答えは「まあ、75歳までかなあ」という感じだ。となると今回が私にとって最後の免許更新ということになる。

便利な自動車への未練をいつまでも断ち切ることが出来ずに、他人に迷惑をかけ、自分を危険にさらすようなまねはしたくない・・・と思うのだが。（2015.01.20）