2015-02-24
727) 日本は良くなるかー政治と経済の行方ー
昨日、標記の講演を聞きに行った。講師は政治評論家で時事通信社解説委員の田崎史郎氏、北九州地区法人会の主催である。
日本は良くなるか、というよりも「安倍政権の表裏」とでも題した方が似つかわしいような講演内容だった。冒頭に・・・政治は人間のすることだ。だから政治にはその政治家の人間性が出る。そこを見極めなければ本当の政治は見えてこない・・・といった趣旨の前置きを置いての話だった。
安倍総理は何故解散にうって出たのかから始まって、総選挙に勝ったことで安倍政権は今後どう動くのか、取り巻きの中で誰が鍵を握るのか、安倍総理はどんな人柄なのか、第一次政権の腹痛退陣によって安倍総理は何を学び、周囲を見る目がどう変わったのか等々、非常に面白かった。
最後の質疑応答も、次々に手が挙がり、講演の隙間を埋めるような的を得た質問が多かった。ほぼ満員になった聴衆の関心の深さが感じられた。
それにしてもあんな内緒話まで喋っていいのだろうか、今後の取材活動に支障が出ないのだろうか、と聞く方が心配になるような話も多かった。いやいや、相手は海千山千の政治家たち、世間に広めてもらいたいがために、敢えて秘密めかして田崎さんに話しているのかもしれない・・・とも考えた。
そしてそこまで喋っての田崎さんの最後の締めが効いていた。「政治は川の流れのように常に動いている。半年先、1年先に私の言ったことが当たっていなかったとしても、それは川が流れたからだと思ってもらえれば私も気が楽になる。」(2015.02.24)