再来年に実施予定の消費税増税。その増税時に税率を8％に据え置く軽減税率の範囲をどこで線引きするか、自民党と公明党の間でながいこと揉めていた。

参院選挙で公明党の票が欲しくてならない自民党が強気に出られるはずがない、公明党に押し切られるに決まっていると白けた気持ちで眺めていた。結果はやっぱり公明党の思うが儘になったようだ。

そもそも軽減税率そのものに反対だった自民党。当初、生鮮食品に限定すると主張。

出来るだけ範囲を広げたい公明党。加工食品も軽減税率に含めることを主張。

一口に加工食品と言ってもどこで線引きするかとか、色々駆け引きもあったようだ。

最後には、それまで範囲を広げることに反対していた自民党が、外食まで含めようとビーンボールまがいの球を投げてまたひと悶着。

結果は「外食と酒類を除く生鮮・加工食品全般」で固まった。最初から結果の分かった試合ほど面白くないものはない。当人たちは大真面目にやっているのかもしれないが、見ている観客は白けっぱなしだった。

安倍総理自身は、来年の参院選前に「消費税増税せず」と宣言して、衆院解散・衆参同日選挙というウルトラＣを考えているのかもしれない。（2015.12.14）

　　　画像：小文字通りの街路樹、銀杏並木（今年の銀杏は色づきが悪い）