844) 若松海岸
連休初日、東京にいる長男から電話をもらった。そろそろブログの更新をした方がいいよ、という忠告である。彼は「最後の文章がいつまでも年末のままだと、よほど余裕のない会社かと思われるじゃないか」と言う。
彼は時々私のブログをチェックしてくれる親孝行息子である。政治・宗教・思想など、多様な考え方のある微妙な問題に関して、私が書き過ぎた時にもチェックが入ってくる。まことに有難い存在である。チェックを受け、自縛することによって、だんだん書きたいことを書けなくなってゆくのはこれはもう仕方のないことであろう。
ブログは中身もさることながら、続けることそのものに意味がると息子は言う。その忠告に従って、愚にもつかないことを今日からまたしばらく書くことにしよう。
3連休の中日、若松海岸までウォーキングした。
住宅団地を抜けるとゴルフ場の横に出る。
木々の間から手入れされた芝生が見える。
ゴルフ場の横の広い道を行くと海岸線の道路に続く。
キャベツ畑が広がり、家族と思しき3人が収穫をしていた。
この辺りは日本一のキャベツ生産地だと聞いた記憶がある。
その後しばらくは雑木林と雑草の茂った荒地が続く。
途中にぽつんぽつんと思いがけない施設が眺められる。
乗馬クラブ、木材置き場、太陽光パネル群、ホテル・・・。
門柱に外人名の表札が掛った別荘らしき建物がある。
殺風景な景色の中に瀟洒な建物がぽつんと建っている。
こんな所にどんな人が住んでいるのだろうか。
道に沢山のカラスが群れていた。
追い払うとつつかれたタヌキの死骸が現れた。
思わず目をそむけた。
ほどなく視界に白波のたった海が開ける。
崖の上にハマユウの群生地がある。
案内板によるとここがハマユウ群生の北限地らしい。
しばらく海を眺めて、もと来た道を帰った。
2時間半、万歩計は16000歩を刻んでいた。
(2016.01.12)