2016-01-18
848) 横流し
カレー店「CoCo壱番屋」は良く見かけるお店だ。
私自身、国道沿いのお店で昼食(カレー)を食べたこともある。
若い頃、会社の仲間とドライブしていた時のことだ。
このところ壱番屋のカツ騒動がテレビ画面を賑わしている。
良くは分からないが、報道の中身を、順番に並べてみた。
「壱番屋」は異物混入の恐れある「ビーフカツ」を廃棄処分にした。
その処分を産業廃棄物処理会社「ダイコー」に委託した。
ダイコーは廃棄せずに食品業者「みのりフーズ」に転売した。
みのりフーズはこれを食品スーパーなどの一般市場に流した。
カツは弁当工場で使われたほかに、
スーパーなどの店舗で冷凍食品や総菜として販売された。
その後分かってきたのはビーフカツ以外にも、
チキンカツも、豚ロースカルも、メンチカツも、
壱番屋の商品が色々横流しされていたという事実である。
驚くのはその量の多さである。
壱番屋はこの2年間だけでも、異物混入などの恐れがあった、
カツ約59万枚の廃棄をダイコーに委託しているという。
資源の無駄というしかない。
異物混入という異物が何なのかも気になるところだ。
見かけだけに影響する物なのか、人体に影響がある物なのか。
59万枚も疑われるなら、それ以外も怪しいのじゃないか。
業者の倉庫には壱番屋以外の横流し商品も保管されていたという。
加工食品流通業界のいい加減さを思い知らされる事件だ。
「店の厨房でしか扱わない物がどうしてスーパーにあるの?」
壱番屋で働くパートさんの小さな疑問から発覚した問題が
大きな広がりを見せている。
(2016.01.18)