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てげてげブログ
2016-01-25

853) 琴奨菊初優勝


土曜・日曜と久しぶりに大相撲の実況放送を見た。言わずと知れた「日本人力士」の10年ぶりの優勝を見るためだ。正確にはこの表現は間違っているらしい。

モンゴル出身で日本に帰化した旭天鵬が、日本人として2012年に優勝した例があるから、正確には「日本出身力士」が10年ぶりに優勝したと言わなければいけないらしい。



ともかく06年の栃東以来10年間、58場所も日本出身力士は優勝できなかった。そのうちの56場所がモンゴル出身力士の優勝である。まことに情けない、日本の国技と呼ぶのが恥ずかしい、天皇陛下に見てもらうのもおこがましい、といった気持ちでテレビの前からもご無沙汰していた。


そんなところに、日本生まれ、正真正銘の日本人、琴奨菊が優勝したのだから嬉しくないはずがない。九州は柳川の出身だというのだから喜びも一入だ。

3横綱を倒して14勝1敗と立派な成績なのに、来場所は綱取りだ、と勢い込めないところが悲しい。大関になってからこれまでの成績が悪すぎた。負け越してはカド番場所を何回も繰り返してきた。今場所も4大関の中で最も期待されていない大関だった。

解説者の「先場所から2ヶ月しか経ってないのに、今場所はどうしてこんなに良かったんでしょうかね~」という不思議そうな解説が強く印象に残っている。


精神的にも技術的にも体力的にも、琴奨菊を大変身させる何かがあったのだろう。来場所も立派な内容で連続優勝して、誰に文句を言われることなく、横綱に昇進することを望みたい。頑張れ琴奨菊。来場所は初日からテレビ観戦だ。(2016.01.25)

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