ビルの管理会社から1枚の「お知らせ」というチラシが配られてきた。

今度の日曜日、6月12日の朝6時から夕方6時までの間、ビルに面した小文字通りが全面通行止めになるというお知らせである。水谷豊と反町隆史が演じる劇場映画「相棒ー劇場版Ⅳー」の撮影があるからだという。

ついては、通行止めの時間中は①地下駐車場からの車両の出入りを小文字通りと反対側のビル北側通りのみに制限すること、②また時間中は車道、歩道ともに通行できないこと、③さらに演出のための効果音（祝砲、銃声）や音楽隊による演奏、撮影進行に伴う拡声音などの騒音がある、とも記されている。最後に「皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いいたします」という言葉が添えられている。

チラシの発行元には制作会社「東映テレビ・プロダクション」の他に、制作協力として「北九州フィルム・コミッション」という北九州市役所の組織名も入っている。北九州市が誘致に力を入れたのであろうことが想像できる。

ネットを見ると、案の定、エキストラの募集をしている。しかし「募集は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。」とすでに締め切られていた。

エキストラは12時間拘束され、出るのはお昼の弁当だけ。弁当以外の飲み物、軽食などは一切用意しない。交通費・参加費等も支給しない。と厳しい条件だったようだがそれでも好きな人は争って申し込みしたのだろう。

私も「相棒」はテレビでよく見る好きなドラマの一つだ。しかし日曜日にわざわざ撮影を見に来るほどのファンでもない。ましてや一日中拘束されるエキストラなどは御免蒙りたい・・・といった部類のファンである。（2016.06.08）