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てげてげブログ
2016-07-05

950) 総理

山口敬之著、幻冬舎発行の新刊「総理」を読んだ。著者はTBSの社会部記者や政治部記者、ワシントン支局長等を務め、この5月にTBSを退社したフリージャーナリストである。


本のまえがきの中に「安倍晋三を見つめた16年----政治記者としての記録」と題して以下の記述がある。

「これから本編で書こうとするものは、私が2000年に政治記者となった直後から見てきた安倍晋三氏と彼を取り巻く人間模様である。初めて安倍氏と会ったのは・・・出会った当初からウマが合った。時には政策を議論し、時には政局を語り合い、時には山に登ったりゴルフに興じたりした。安倍氏は官房副長官から自民党幹事長、官房長官と異例のスピードで出世し2006年に戦後では最年少の宰相となる。そして1年後、病に倒れ、2012年12月に帰り咲く。私は安倍晋三という政治家の栄光と挫折そして復活を、足掛け16年にわたって至近距離で見てきた・・その過程で一貫して重要な役割を果たし、現在も政権の屋台骨を支えているのが麻生太郎副総理兼財務大臣と菅義偉官房長官である・・・本書を執筆する第一の目的は、私が至近距離で目撃してきた安倍晋三と安倍政権のキーマン達の発言と行動を詳らかにし、読者に『宰相とはどんな仕事か』『安倍晋三とはどんな人物か』『安倍政権はどのように運営されているのか』を広く知っていただくことにある。それが、『宰相にはどのような人物がふさわしいのか』『ポスト安倍に誰を選ぶべきか』を考える一助になればと思う。第二の目的は・・・」


重要な国の政策や人事がどのようにして決まってゆくのか、政治家同士の会話はどのように交わされているのか、政治記者と政治家はどういう付き合い方をしているのか・・・まことに面白かった。一気に読了した。(2016.07.05)

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