2016-08-16
971) 終戦の日
昨日、8月15日、終戦の日。全国戦没者追悼式がテレビで放映されていた。
政府主催の追悼式の他にも全国各地で同様の式典が催されたらしい。
あらためて、2度と再び戦争を起こしてはならない、と多くの人が誓ったはずだ。
戦争を起こしてはならないという目的は、全国民同じである。
しかしその手段について日本の世論は大きく分かれている。
残念ながら、将来に向かってもこれが集約することはないのではないかと思う。
軍備をもたず丸腰でいるのが平和への途だという意見がある。
卓越した見識かもしれないが、それで現実に平和を維持できるものだろうか。
近くには軍備拡張に邁進し領土的野心を隠さない国があり、核実験を繰り返す国がある。
一方に周囲が攻めてこない抑止力を持つことが平和を維持する道だという意見がある。
現実的であろうとは思うが、力を持つと使いたくなるのが人の常だ。
世論は当てにならないもの、一歩間違えば戦争に突入しそうな恐れを感じる。
平和に関連して、どうにも嫌なことがある。
憲法には、戦争を放棄する、軍備は持たないと定めている。
しかし現実には我が国は自衛隊という立派な軍隊を保持している。
言行不一致な、そんな現状が私は嫌なのである。
憲法解釈上、自衛隊が違憲であるという人は少なくなった。
現状を見る時、今さら自衛隊を廃止することは不可能だろう。
国民の中にも、自衛隊を忌避する気持ちはなくなってきた。
ならば早く現実の姿と憲法の文言を一致させてほしいのである。
(2016.08.16)