2017-04-25
1042) 不気味な工事
毎日通勤する折尾までの道筋に広い空き地がある。
高い塀と扉に防御されて内部はよくうかがえない。
背後は鬱蒼とした山に囲まれている。
戦前の火薬工場の跡地だと聞いた記憶があるが定かではない。
不気味なその空き地は私が知ってからでも30年以上何も変化がなかった。
ところが数か月前からその空き地で何やら工事が始まったのである。
最初に高い塀の上にさらに高い鉄板の目隠しが設置された。
日を追って工事のための大型機械が搬入されている。
高い大型クレーンも何台か見える。
穴を掘ったり均したりする大型機械もあるようだ。
コンクリートを作る装置も据えてある。
掘り返した土砂があちこちに山積みになって青いシートをかぶっている。
相当に大掛かりな土木工事である。
豊洲移転問題を連想して、土壌汚染対策をしているのかと思ったりする。
そしてこの空き地に何が建つのだろうという大きな疑問は解けないままだ。
そんな風景をバスの車窓越しに眺め、変化をたしかめながら毎日通勤している。
(2017.04.25)