2017-07-28
1085) 女性総理候補
世界には女性の首相や大統領が少なくない。ドイツのメルケル首相やイギリスのテリーザ・メイ首相は現役であり、よくテレビの画面でお見かけする。つい最近までお隣の国、韓国の大統領も朴氏、女性だった。米国ではクリントン氏が大統領選で惜しくも負けて、アメリカ初の女性大統領になり損ねた。
日本で総理になった女性はまだいない。最近では最も総理に近づいたはずの2人の女性が、責任をとる形で、昨日、揃って辞任に追い込まれた。
一人は稲田朋美防衛大臣。安倍総理の評価がことのほか高く、将来の総理候補と評されていた。安倍総理は彼女に大臣や党3役の要職をを務めさせた後、総理へのステップとして防衛大臣を経験させたのだと言われている。いわゆるエリート教育だ。しかし防衛大臣としては、失敗を重ね、内閣改造までの数日を待たずして辞任に追い込まれた。エリート教育が完全に裏目に出てしまったようだ。
もう一人は民進党の蓮舫代表。ルックスが良くて歯切れの良い弁舌、選挙に強いというので代表に選ばれた蓮舫氏だった。民進党の思惑通りにいっていたら、支持率が急落した安倍政権に代わって政権交代、蓮舫総理誕生というところだったが・・・落ちるばかりの民進党人気に歯止めをかけることは出来ず、都議選でも惨敗、求心力を失ってあえなく辞任表明。
これでまた日本の女性総理誕生までにはしばらく時間がかかることだろう。小池都知事の名をあげる人もいるが、どうだろう。その時々の権力にすり寄るあの節操のなさは、私はあまり好きになれない。(2017.07.28)