一昨日、5月21日は私の81歳の誕生日だった。このブログは会社のパソコンで書いているので、休日の行事は時間遅れで書くことになる。

　正直、81年もよくも生き抜いたものだ思う。幼少期は病弱で「この子は大きくなるまで生きていけないね」と夫婦で会話していたとおふくろがよく話してくれた。もの心ついてからもよく病気をした。会社に入ってからも入退院を繰り返した。

　喘息の発作で何回入院しただろう（？）救急車にも乗った。退院して帰宅したら発作が出てその日のうちに病院にユーターンしたこともある。腎臓の機能低下で入院したこともある。心理的に一番こたえたのは「メニエル氏症候群」とかいう病気だった。

　会社で勤務している時にめまいがおこった。会社のすぐ傍の病院に担ぎ込まれた。酷いめまいは何日も続いた。めまいと同時に吐き気が襲った。腹の底から吐いた。胃液がなくなって苦い黄色い液体を吐いた。

　数日経って、酷いめまいはおさまってきたものの、目玉を動かすと吐き気が襲った。仕方なく、モノを見る時は、目玉を動かさずに身体ごと横を向いて傍のモノを見た。これじゃー廃人じゃないかと思った。おまけにメニエル氏病というのは癖になって、何回でも繰り返しおこる病気らしいという知識も入ってきた。

　こりゃー自分にはサラリーマン生活は続けられないのじゃないか、これからどうして生きてゆけばいいのだろうと暗澹たる気持ちに襲われた。妻が3人の幼子を連れてよく見舞いに来てくれた。一人はベビーカーに、あとの二人は手を引いて。この4人を路頭に迷わすことになるのじゃないか（？）

　そんなこんなを乗り越えて81歳まで生き抜いたことに感無量である。そのことを感謝したくて誕生日当日には妻との面会に行った。今の彼女にそんな私の気持ちが理解できたのか、わからない。

　　　　　　　　　　　　　　　（2023/5/23）