2023-06-01
1273)小さなこだわり
その間毎日通勤しながら、通勤靴にはこだわりがあった。靴の素材は皮、色は黒というのがそれである。こだわりというより、サラリーマンにはそれが当たり前だと思い込んでいた。
10日程前に何気なしに立ち寄った靴屋で、そのこだわりに外れた通勤用の靴を衝動買いした。布のスニーカーである。それでも色はやはり黒を守った。
どうしてそんな気になったのか分からない。街中の男性にも女性にも、スーツにスニーカー姿を結構見掛けるようになった。そんな世の中の流れに流されたのかもしれない。歳をとって、見かけを気にしないようになったのかもしれない。
履いてみるとこのスニーカー、しごく履き心地がいい。今まで買った通勤靴の中には、履けない靴が結構数あった。硬くて長時間履けないものがあった。小さかったり、大きすぎたり、狭かったり、足に合わないものに何足も遭遇した。
布であろうと皮であろうと、齢よりにとって履き心地がいいのは何よりだ。最近宣告を受けた脊柱管狭窄症にもいい効果があるかもしれない。そのうえに、いいことがある。革靴よりもずいぶん安いことだ。
(2023/06/01)