福島第一原発にたまった処理水の海洋放出が今日から始まるらしい。専門家達が長年検討し議論してきた問題であり、国際機関のお墨付きも出ていると聞いている。一方で風評被害を心配する漁業者の気持ちも理解できるし、私のような素人が口出しできるような簡単な問題ではないと思っている。

　ただ、発電所の敷地内にずらりと並んだタンクの中に残っているトリチウムという放射性物質が、水素に似た毒性の低い物質であるという科学的な事実は信じるしかない。

　また今現在、世界のあちこちの原発からそのトリチウムが大量に放出されながらも大きな問題がおきていないという社会的な事実も信じよう。その上で自分なりに処理水放出の問題を考えようと思う。

　そんな難しい問題はさて置き、東北に縁のある「海のごちそう」という魚料理（冷凍食品）について書こうとしている。私の夕食は生協の夕食宅配が主体となっている。大食漢の私は、それだけでは満足できず、通販で定期購入している冷凍の魚料理を添え物としている。調理された煮魚や焼魚を、湯煎するだけで美味しく食べられる。その販売元が福島第一原発とは目と鼻の先、岩手県釜石市を本拠とする「三陸おのや」である。

　処理水が海洋放出されたら、三陸おのやの魚料理にも大なり小なり影響を与えるのではないだろうか。しかしかまうことはない、今まで通り食べ続けよう、美味しいのだから。

　また、余命長くもない老人が、放射能の害を気にすることはなかろうとも思っている。

　　　　　　　　　　　　　　　　（2024/08/24）