2023-09-27
1345)年寄りの街
杖をつき、車椅子に乗り、妻に助けられ、夫に介助され・・・そんな補助のない年寄りも、足取りがよたよたともたついて頼りない。小股でチョコチョコと何かにけ躓きそうだ。
右を見たり左を見たり、何処かをもしくは何かを捜しているような風情の人も多い。周りの人より明らかに歩くのが遅くて、人の流れに抗している。
高齢化社会だから老人が多いのは当然と言えば当然だ。しかし私の受け取る感覚はそれ以上だ。年寄りの姿だけがやたら目に付くのである。
自分がその年齢になり、同じように頼りない歩行をしているから、そこだけに注意が向くのかもしれない。街行く老人の多くは、今日や明日の、自分の姿そのものだ。しゃんしゃんと、きびきびと、歩きたいものだ。
(2023/09/27)