2023-10-19
1357)座席を譲る
一つはバスの中での話。今朝のバスはいつもになく満員だった。私が乗り降りするバス停ではまだ余裕があって、二人席の通路側に座ることが出来た。通路を挟んで隣の二人席には、隣に荷物を置いた若い男性が1人で座っていた。大学生かと思えるイケメンだった。途中で乗客が増え、立つ人が多くなった。何人かの乗客が、座席を譲ってくれという雰囲気を漂わせて、イケメンの横に立った。イケメンは全く動じる風もなく、終点まで荷物を座席に座らせたままだった。
次は電車の中での話。乗車した時から満員だった。私も立っていた。途中駅で座席が空くのを待ったが、なかなか席が空かなかった。3つ目の駅で、後ろから肩を叩かれた。振り向くとサラリーマンと思しき中年の男性だった。「自分の横の席が空いたから座らないか」と老人の私に目で合図をしていた。私「いいんですか?」。男、うなずき。私「ありがとうございます。それではご好意に甘えて」。私は座席に座ってゆっくり読書が出来た。席を譲ってくれた男性は途中駅で下車してしまって、お礼を言うことが出来なかった。
(2023/10/19)