プロ野球はセ・パ両リーグともにクライマックスシリーズ・ファイナルステージが熱を帯びている。こちとらはというと、ホークスが早々とファーストステージで敗退して、応援の熱を失ってしまった。

　それでも昨日も一昨日も、晩酌をしながらテレビ観戦した。何処が勝ってもいいやという気持ちだから、パリーグの試合を見たりセリーグの試合を見たり、チャンネルを切り替え、切り替えしながらの観戦だ。

　レギュラーシーズンが終わってからのプレーオフ制度は、初めはパリーグだけがやっていた記憶がある。当時、1年間戦って折角優勝したのに、どうしてまたプレーオフするんだ、と納得できずにいたことを思い出す。しかしパリーグの興行的な成功を見て、後にセリーグも同調し、呼称ややり方も変えながら今日のクライマックスシリーズというシステムに至ったと認識している。

　かっては優勝が決まった瞬間から、後の試合はみんな消化試合となり、シーズン終盤はファンの足も遠のいた。今のシステムになって、レギュラーシーズンで3位以内に入れば日本一になる可能性があり、4位や5位のチームを含め、多くのチームが日本一の夢を追いかける。結果、シーズン終盤まで熱気を帯びることになった。球団側には興行的に大きなメリットが生まれ、ファンも最後まで楽しめるようになった。

　長年にわたるプロ野球界の試行錯誤の末の知恵の産物が、今花開いていると言えるのじゃないだろうか。

　　　　　　　　　　　　（2013/10/20）