明日からゴールデンウィーク後半の4連休に入る。若い頃はゴルデンウィークには何処かに出掛けなければ損するかのように、あるいは罪になるかのように、あちこち旅行したものだった。何処に行くか、妻と一緒に計画するのも楽しい行事だった。妻が病気になり一緒に旅行できなくなってからは、その年中行事もなくなった。

　そのかわりに長男がよく帰省してくる。長期休日があると、彼は一人でよく帰ってくる。寂しがっている父親の相手を務めてやろうという気持ちからだろう。ありがたくはあるものの－－－せっかくの休日に、自分の妻子のサービスをしなくてもいいのだろうかと、余計なお世話ながら、こちらが心配になるほどだ。

　今日も午後一番、小倉駅でその長男を出迎える。一緒に昼飯を食べたあと、妻の、彼にとっては母親の見舞いに行く。わざわざ東京から帰ってきた自分の息子のことを、妻が分ってくれるように、と願っている。

　　　　　　　　　　　　　　　（2024/05/02）