昨日も妻の見舞いに行った。ちょうど入浴の時間だったのでしばらく待った。この病院では週に2回の入浴日がある。風呂好きの妻にとっては、お風呂に入れてもらって気持ちよくなったはずだが、そのことを私に伝えることはもう出来なくなってしまった。

　病院から帰るのに、病院横に待機しているタクシーに乗った。いつものように短い会話を交わした。そのタクシードライバーとの会話から・・。

　私が高齢だからか、自然と年齢の話になった。ドライバーは81歳だという。年齢に比して見かけが若かった。自らも元気と若さを自慢げに吹聴していた。数年前に胃癌で3分の1切ったけれど今は全く元気だとも聞いた。

　先日乗ったタクシーのドライバーは74歳だったが、決まりで80歳までしか乗れないと残念がっていた。安全面から法的な年齢規制があるのかとも思ったが、二つの話を合わせて考えるとそうではないらしい。あのタクシー会社独自の社内規定なのだろう。ドライバー不足の労働事情や働きたい高齢者たち、一方で個人差が大きい安全性との兼ね合い、難しい問題だ。

　10分足らずの乗車時間、850円の距離だけれどタクシードライバーとの会話にも色々と面白いものがある。

　　　　　　　　　　　　　　　（2024/06/06）