8時半、会社に着いた頃は既に工事の真っ最中だ。ダッ、ダッ、ダッ。ガタン、ガタン、ガタン。ドシン、ドシン。重機が3台も入って、もとは銀行だったビルを壊している。我が社の事務所とは道路を挟んで向かい側の並びは、現在、壊したり、建設したりで、様相がガラリと変わりつつある。

　冒頭に書いた破壊中のビルは、三つ並んだビルの真ん中だ。もとは地方の銀行の支店だった。壊した後に何が建つのかは知らない。

　3軒の右端には数ヶ月前に竣工したビルがある。12～13階建ての比較的小さなビルだ。1階と2階は貸事務所か貸店舗で、3階から上がワンルームマンションのようだ。テナント募集や入居者募集の垂れ幕が下がっている。このビルが建つ前に何があったのかは覚えていない。

　左端は完成間近なオフィスビルだ。14階建て、白い壁と暗色のガラスがストライプ模様になった洒落た外観のビルが出来上がりつつある。1～2階は通行人も自由に入れるピロティ風の作りで1階にはコンビニが入るらしい。このビルが建った所には、昔、銀行の地方本部があった。

　対して我々が勤務する、大通りのこちら側は何も変化がない。変わる気配が何もない。

　　　　　　　　　　　　　　（2024/06/05）