2024-08-26
1543)40-40
数年前にホークスの柳田選手が、ホームラン30本と盗塁30個の、30ー30を達成して騒がれた記憶がある。ホームランを打つのと盗塁を奪うのとでは、全く違う身体能力が必要なのだろうと想像できる。柳田選手はその両方の能力を保有する野球人として称賛されたのだろうと思う。
大谷選手の40ー40は、30-30よりも格段に難しい記録だ。しかも野球の本場アメリカ大リーグにおける記録であり、長い大リーグの歴史の中でも5人だけしか到達していない記録だという。
またその達成過程が劇的だった。40本と40個を同じ日(同じ試合)に達成するということ自体が稀有なことだ。まず内野安打のあと40個目の盗塁を達成し、あとホームラン1本を残した。そして9回裏。誰かがアウトになれば試合終了、また誰かがタイムリーヒットを打てば大谷選手まで回らずに試合終了。そんな微妙な中で、チームは粘って2アウト満塁の舞台をつくりあげた。そこで大谷選手登場、ホームランをかっ飛ばした。
神様の配合か、まことに劇的な場面設定だった。その劇的な場面でホームランをかっ飛ばす、実力は勿論ながら、まことについている選手だと思う。またとない機会だから、このあと大谷選手ただ一人の記録、前人未到の50-50まで記録を伸ばして欲しいものである。
(2024/08/26)