夜の7時過ぎ、晩酌を始めたころに固定電話の呼び出し音が鳴る。長男からの電話である。交わす会話はほんの数分。「元気？」「ああ、元気にしてるよ。今日は特に報告することもなかったなぁ。そちらは？」

　独居老人となった父親の無事を、毎日確認してくれているのだろうと思う。長男としての心配りであり、ありがたいことである。

　次男は、だいたい日曜日に電話してくる。双方の無事の確認をし、家族の安否も話題になる。仕事のことも聞いてみたいが、あまり話してはくれない。

　三男からは、何か用件のある時にかかってくる。先日は年末年始に夫婦そろって帰省するという連絡があった。

　3人3様だが、みんなが年老いた父親のことを気にかけてくれるのが有難い。

　電話の他にスマホのLINEという便利なものが出来てよく利用している。同じ内容を3人に同時に連絡する必要のある時、特に便利だと思う。便利さではLINEだが、直接声が聞ける電話には電話の良さがある。これからも遠方にいる息子たちとのやりとりに両方とも活用したいと思っている。

　　　　　　　　　　　　　　（2024/09/27）