
2025-08-20
2068)事実無根
読売新聞グループ本社は19日、週刊文春の「石破首相強気のウラに読売の”謝罪”があった!」という記事について、事実無根の記事で名誉が著しく棄損されたとして、抗議書を発行元の文芸春秋に送付した。謝罪と記事の取り消しを求めている。記事は、グループ本社の山口寿一社長が今月上旬、石破首相と面会し、首相の退陣報道について、「謝罪の意を表明した」と断定したうえで、「政治部はアンタッチャブルで、自分では制御がきかなかった」と釈明したと報じた。抗議書は、山口社長が記事にある発言、ないしこれに類似した発言をした事実は全くなく、謝罪の意を表明した事実はないと強調。週刊文春の取材に対し、「謝罪した事実はありません」と明確に否定したにもかかわらず、虚偽の事実を断定的に報じたのは極めて悪質だとして厳重に抗議した。
問題になっている首相の退陣報道というのは、7月24日朝刊トップの「石破首相 退陣へ」と題した記事であろう。かなり断定的なこの記事には私も驚いて、ブログにも書いた記憶がある。ところがその後、首相は繰り返し続投を表明し続けて今に至っている。推測記事だったのか、誤報だったのか、訂正記事もお詫びの記事も目にしないし、ひょっとしたら新聞が引退に向けて世論を誘導しようとしたのでは?と不信感さえ抱き始めていた。
それにしては、社長が謝罪をしたかどうかという争いは小さすぎるのでは?と違和感を覚えたのである。
(2025/08/20)