2192)寮母さん(ホームの日常)
寮母さん、私にとってはなつかしい言葉である。私は高校時代に始まって、大学でも、社会人になってからも長い寮生活を送ってきた。その間に寮母と呼ばれる管理者に2人出会って、どちらの寮母さんにも大変お世話になった。その思い出話を少し書いてみる。
通学できる高校が存在しない片田舎で育った私は、中学を卒業すると寮のある高校に入学し、3年間の寮生活を送った。この寮の管理者は、外国人の男性で、舎監と呼ばれていた。寮の居住区は自習室と2段ベッドが並んだ寝室に分かれていた。自分のベッドで寝転んでいる時間の多かった私は、この外人舎監から、おかしなアクセントの日本語で「勉強しなさい」とよく怒られたものだった。怖い舎監だった。
大学入学後の寮はやたら寮生が多かった以外にはあまり印象がない。教養課程を終えて本学に進んでからは「仏教青年会」という団体に加入し、会が保有する寮に入った。極めて安価な寮費だったので貧乏学生にはとても有難かった。そのやりくりをしながら朝夕の食事まで作ってくれた管理者が寮母と呼ばれるお婆ちゃんだった。大学をなんとか卒業出来たのはあの寮母さんのお蔭あってのことであり、いまさらながら感謝している。
社会に出てからも数年間、寮生活をした。そこでも寮母さんとの良い出会いがあった。この寮母さんは、一人娘と一緒に同じ寮に住み込んでいた。前職が学校の教員だったとか聞いたような気がする、上品でやさしいおばちゃんだった。色々な相談事にものってくれ、私が結婚して退寮するまでお世話になった寮母さんである。
寮母さんに関する昔の思い出話でした。これから、長い残りの人生をお世話になる老人ホームの寮母さんたち、よろしくお願い致します。
(2026/06/05)













