2026-06-10
2194)転倒(ホームの日常)
気になっていた一つの用件が終わりほっとした。玄関前のタクシー乗り場に急いだ。乗り場には客待ちのタクシーが停まっていた。客が来たのを見てタクシーのドアが開いた。乗り込みやすいスライドドアだった。乗ろうと思ったその時だった。何かに躓いた訳ではない。何が原因か分からない。脚がもつれて身体が傾いた。立て直そうと思ったが身体は言う事を聞かなかった。そのまま、冗談のように大地が目の前に近づいてきた。頭部を防御した右肱に激しい痛みを感じた。
次の瞬間タクシーの運転手が運転席から飛び出してきて、私の身体を抱え起こしてくれた。運転手の助けを借りながら、無事にタクシーに乗車した。社内での運転手はやたらお喋りだった。落ち込んだ私の気分を引き立てるためのお喋りだったのかもしれない。
ホームに着いた時、運転手から親切にも「気を付けてください。玄関を入られるまで、無事を確認してから発車しますから」と言われてしまった。
自分の身体が自分のものでないように、利かなくなってしまったようである。いつかどこかで、他人様に迷惑をかけるような大きな事故を引き起こさなければいいのだが・・・
(2026/06/10)













