2026-06-16
2198)転倒Ⅱ(ホームの日常)
ところが粘りを失った私の足腰は、電車のそのわずかな異常に耐えられなかった。私は隣のボックス席に仰向けにどっと倒れ込んでしまった。しかも身体に力が入らず、自力で立ち上がることも出来ない。幸いにもそばにいた数人の高校生に手を引いてもらって起き上がり、事なきを得た。「大丈夫ですか」と心配する周りの乗客に「すみません、すみません」とお詫びを言いながら、火の出るような恥ずかしさとともに下車したものである。そんな情けない老人を演じた昨日の転倒事件だった。
(2026/06/16)













