2008-12-22
21)世襲制 2008.12.22
『能狂言 歌舞伎政治家 世襲制』
政治家が自分の子供に地盤を譲って引退するのは少しも珍しいことではありません。政治家の世襲的な傾向については、その弊害について、これまでにも色々議論されてきました。しかしその傾向はますます強くなっているのではないかという気がします。麻生総理、その前の福田総理、その前の安部総理、その前の小泉総理、みんな2代目、3代目の政治家です。「改革の人」として人気の高かった小泉純一郎氏は、自分の後を息子に譲って引退することを先日発表しました。これで小泉家は(私の記憶に間違いがなければ)祖父の代から始まって、父、本人、息子と4代にわたって代議士をつとめることになります。
ここでその事について云々する気はありません。はじめにあげた川柳を紹介したかっただけのことです。
まず語呂がよくて口ずさみやすいことに感心しました。名詞だけが並んでいますが、言葉の配列が絶妙です。そして私達の代表である政治家を、能や狂言や歌舞伎といった伝統芸能、著名な世襲制の世界と並べて揶揄した発想が面白いと思いました。