福岡、天神。大学時代の友達と久し振りに会いました。屋台で一杯やりました。現役も引退した二人、肩の力が抜けてのんびりとした時間が過ぎてゆきました。その中で聞いた彼の息子さんの話です。当社の事業にも繋がる話であり、ちょっと紹介したいと思います。

　　息子さんが4月に転職をしたそうです。前の会社を3月一杯で退職することになり、年末から人材紹介会社を通じて転職活動を続けていたのだそうです。
　　折悪しく、この不景気です。派遣切りに始まって、新卒者の内定取り消しや自宅待機、生産調整のための臨時休業、はては正社員の人員削減、と働く環境は急速に悪くなるばかりです。本人が退職を決めた後で発生したリーマンショック、突然降って湧いた不景気でした。ついてないと言うか、転職活動にはタイミングが悪過ぎました。実際の活動場面でも、面接等の手続きがある程度進んだ段階で、会社の方針転換により採用にストップがかかったというような例がいくつもあったそうです。
　　その上、息子さんにはすでに妻子があったこともあって、就職先がうまく見つかるのか、夫婦して非常に心配したとのことでした。そんな時、親として何がしてあげられる訳でもなく、ただ願うだけであり、最近の夫婦の会話の締めくくりは、いつも「　いい就職先が見つかって欲しいね　」という神頼みの言葉で終わるのが常だったと話していました。

　　幸いにも東京の人材紹介会社のお世話によって就職先が決まり、退職後日を置かずに、4月の頭から勤務することが出来るようになったとのこと。本人の努力があったにしても、人材紹介会社の尽力なしにはとても実現できなかっただろうと、人材紹介会社に感謝していました。同業の私としても自分のことのように嬉しくなりました。息子さんが新しい仕事にやりがいを持ち、人間関係にも恵まれて、長く勤務が続けられるように、私も一緒に祈って友達と別れました。

　　我が社も小さいとは言え、人材ビジネスの会社です。身をもって責任の重さを感じました。社員全員で力を合わせ、一人でも多くの人に喜んでもらえるような活動を続けてゆきたいと思います。