昨日から今朝にかけての新聞、テレビ、インターネット上。草なぎ剛が逮捕されたニュースであふれている。
　　真夜中の午前3時、酔っ払って、素っ裸で、公園で一人で騒いでいたという。近所の人からの通報で、警察官が出動、逮捕・留置されたとのこと。罪名は公然わいせつ罪というらしい。

　　草なぎ剛に日頃何の関心があるわけでもない。もちろんファンなんかではさらさらない。
　　いくら飲んでいたとは言え、馬鹿なことをしたもんだなと思う。しかし-----人を傷付けたわけでもない、財物を盗んだわけでもない、麻薬や覚せい剤を所持していたというのでもない、これはそんなに大騒ぎするほどの事件なのだろうか、次から次にニュースで流し、ワイドショーで取りあげるほどの重大な罪なのだろうか、ちと疑問に思わぬでもない。
　　有名税だから仕方がないと言えばそれまでだが、何か隙をみせたら、あるいは弱みを握ったら、よってたかって徹底的に叩くといういつものパターン、マスコミによる一種のいじめではないのかと感じている。私には酒癖の悪い男として、小さい記事が載るくらいの事件にしか思えない。世の中には記事にすべきもっと大事なことが沢山あるのではないかと思う。
　　とは言いながら、自分が呑み助だから酒飲みに甘いのかもしれないと思う私もいる。

　　思い出すことがある。もう10年以上も前になるかもしれない。家族でヨーロッパを旅行した時のこと。ローマのどこかの広場だったと思う。人だかりがしているので近付いてみると、日本の映画のロケーション。草なぎ剛が真ん中でカメラを前にしゃべっていた。たしか「　ここはどこだ　」という台詞だったと記憶している。これは！、というので自分のカメラを構えた途端、ガードマンかスタッフらしき男たちに腕をつかまれて「　写真を撮ってはいけません。肖像権の侵害になります。」