2009-07-27
79)ゲリラ豪雨 2009.7.27
行く時は雨は降っていなかった。傘を持参しようかどうしようか、悩んだ。どうせまた何処かに忘れて帰るだろうな、と思いながらも、用心のために持参した。博多に近づくにつれて、大粒の雨が列車の窓を叩き始め、駅に着いた時にはどしゃ降りになっていた。
2時間ほどの用事を済ませて、ビルの外に出たら雨の勢いはさらに激しくなっていた。駅まで歩いて5分ほど、タクシーを拾う距離でもないと歩き始めた。吹きなぐる雨に下半身はビショビショ。水溜りがあちこちに出来て、雨水がグジュグジュと靴を出たり入ったり。靴の中で足が泳ぐとはこういう状態を言うのだろう。
散々な様相でたどり着いた博多駅。幸いにもほぼ10分待ちで大分行きの特急電車があった。何の疑いもなく行列の後ろに並んだ。いつもより長い行列だなあ、とは思ったが、あとはいつもの通り。何を懸念することもなく乗車した。
結局座席には座れなかった。30分の立ちん坊を覚悟した。大雨のため既に運休列車が何本かでていることを車内放送で知った。そのために乗客が特急に殺到したらしい。定刻どおり18時に発車した。そこまではほぼ順調だった。
しかし-----発車してすぐに徐行運転と信号停車をくりかえし始めた。ついに途中の古賀駅(通常なら博多駅から10分程度で通過するはず)では停車してしまった。車内放送は『大雨のため運転を停止します。運行再開の目処はたっていません』と繰り返すばかり。
雨が小降りになるのを待ち、安全点検があり、徐行しながら折尾駅に着いたのは22時30分を過ぎていた。30分のところを4時間も遅れて、それでも無事に帰り着くことが出来た。目出度し、目出度しと言うしかない。
ゲリラ豪雨のため、北部九州のあちこちで被害が続出していることを知ったのはその後のことである。
追って-----いいこともありました。傍に座っていた母娘連れが、立ちん坊している白髪のおじいちゃんを見かねたものか、代わりばんこに座りましょうと申し出てくれました。何度も辞退しましたが、半ば強引に座らされ、おかげで足のしびれも少なくてすみました。親切な母娘さんありがとうございました。