2009-08-25
85)消費税 2009.8.25
消費税はどうしてこんなに悪者扱いされるのだろう。消費税撤廃を唱える人達は大勢いる。消費税率引き上げが必要だと思っている人達もいるが、大きな声ではそれを言わない。民主党はその必要性を認めていながら、政権をとってもその任期中は引き上げないと言う。自民党でさえ、あの小泉首相は自分が総理大臣でいる間は扱わないと明言した。小泉さんも民主党も無責任だと私は思う。これからの福祉社会を支えていくために必要なことは俺も分かっているヨ、必要だけど俺はやらないヨ、そんな苦労は後の人がやってくれ!そんなのありかいな?
クロヨンという言葉がある。所得の何割に税金がかかるか(課税所得の捕捉率)は職業によって大きな違いがあるらしい。給与所得者は所得の9割に課税される、これが自営業者になると6割、農林水産業者は4割で、そんな実態をクロヨンと呼んだ。
いいや、実態はそんなものじゃない、というのでトーゴーサンピンという言葉が誕生した。税金がかかる所得の範囲は、給与所得者では10割、自営業者が5割、農林水産業者に至っては3割というのが実態で、だからトーゴーサン。最後のピンというのは政治家、政治家は政治資金の関係で所得の1割にしか課税されないというもの。
同じ1000万円の所得があれば、給与所得者の場合まるまる1000万円対象に税金がかかるが、自営業者には500万円、農林水産業者には300万円に対してしか税金がかからない。しかも累進課税という制度があるから、その格差はぐんと拡がる事になる。
こんな実態が分かっていても、いっこうに手は打たれない。源泉徴収で取り易いところ、そして声の小さい者から税金をとっていくシステムはいっこうに変わらない。
税金は公平に集めるべきだ。トーゴーサンピンなんかとんでもない。
その点、消費税は公平だ。包み隠しが出来ない。ごまかしがきかない。
その一点において私は消費税に賛成である。何もかもを、不公平極まりない直接税で集めるよりも、ある程度は、誰にでも公平な消費税でまかなって欲しい。
金持ちには豪邸に住んでもらい、外車に乗り、美味しいものを食べて、着飾って、沢山お金を使ってもらって、そして多額の消費税を払ってもらえばいいじゃないか。
どうして日本では消費税を蛇蝎のごとくに嫌うのか不思議な気がする。重税で虐げられたサラリーマンが先頭にたって、消費税賛成運動をやってみたらどんなものだろう。ちなみに欧州を初めとする諸外国の消費税率は20%前後だと聞く。