2009-12-15
118)最高権力者 2009.12.15
天皇陛下と会見を望む外国要人は、1ヶ月以上前に宮内庁に文書で申請をするというルールがあるらしい。そのうえで天皇陛下は、国の大小とか政治的重要性とかにかかわりなくお努めを果たしてこられた、それが陛下の外国とのおつきあいのあり方だという。少なくともこれまでは。
今回、習副主席の来日にあたり、民主党政権がその1ヶ月ルールを無視して、宮内庁をねじ伏せた。宮内庁長官はそれを公表し、2度とあってはならないと訴えた。そして小沢民主党幹事長は記者会見を開いてこれに反論した。そのニュースを見た。
『(1ヶ月ルールは)誰が作ったの?法律で決まっておるわけでも何でもないでしょ、そんなもん。日本国憲法を読んでるかね?天皇の行為は何て書いてある?-------天皇陛下の行為は国民が選んだ内閣の助言と承認で行われる、すべて!-------天皇陛下のお体が優れないというのなら、それよりも優位性の低い行事はお休みになればいいこと!-------』
居丈高。強圧的。恫喝的。相手を小馬鹿にし、見下した態度。自分だけが正しい、自分が憲法だと言わんばかりの物言い。品性もユーモアもまるでなし。映画で見る「恐い社会」の「恐い親分」が話しているみたいだった。
日本国の最高権力者。党内ですら誰も反対できない、というより反対意見を許さない権力者。こんな人が導いて行った先の日本はどんな社会になるのだろう。