最近、妻があるテレビ番組にのめりこんでいる。『ＢＳフジ・ライブ　プライムニュース』
　　我が家のテレビのチャンネル権は妻に完全制覇されている。したがって自然の成り行きから、私も付き合って同じ番組を見ることになる。
　　番組の内容もさることながら、妻はキャスターにぞっこんなのである。見ていてなるほど好感がもてる。いい齢したおっさんに向かって失礼かもしれないが、かわいいのである。はやりの言葉で言うなら、癒し系である。私もすっかりファンになってしまった。『反町　理』キャスターがその人である。

　　頭のてっぺんは禿げている。下を向いた時には、まあるく素肌がのぞく。
　　一見恐い印象を受けるが、にこりと笑った時の笑顔が童子のようにかわいい。
　　ゲストやコメンテーターの話を聞きながら、手元では鉛筆をクルクルと手遊びしている。
　　何よりもいいのは、でしゃばらず、控えめなことである。しゃべり過ぎない。派手な自己主張がない。周りの出演者や視聴者を見下したようなところがない。時々発する質問は本質を突いて鋭い。しかし聞き方が柔らかく穏やかだ。相手を追い詰めるようなことはしない。
　　ともかくかわいくて好感度満点なのである。

　　久米宏、田原総一郎、みのもんた、古舘伊知郎------名のあるキャスターは、どのキャスターもどのキャスターも偉すぎる-----とこれまで思ってきた。世の中の正義は自分の中にこそある、俺が世の中を動かしているんだ、とばかりに偉ぶっていて、鼻についていた。「おまえさんは、いったい何様のつもりなんだ」と一言、言ってやりたかった。
　　反町さんはそんなキャスター像と全く違うのである。反町さん、これからもあの人達みたいに偉くならないでくださいね！！