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てげてげブログ
2010-05-24

170)双六 2010.5.24

  小さい頃、よく「双六」で遊んだ記憶がある。近頃の子供達の間には、双六という遊びがまだ生き残っているのだろうか。
  スタート地点からゴール地点に向かって、さいころを振りながら、出た目の数によって進んでゆく。途中には休みがあったり、障害物があったりするが、最悪なのは「ふりだしに戻る」だ。これまでの折角の苦労はすべて水の泡、最初のスタート地点(ふりだし)に戻って、最初から始め直さなければならない。

  鳩山政権の普天間飛行場移転問題への取り組みを見ていて、昔の双六を思い出した。
  鳩山総理は「最低でも県外」と出来もしない約束をした。それまでは、不満があったにせよ、受け入れることで落ち着いていた沖縄の人たちの気持ちに火をつけた。火は燃え盛っている。
  やむをえず名護市辺野古への移設を受容してきた-----困難を乗り越え、民意をまとめてそこまで運んできた沖縄県知事以下のこれまでの苦労も水泡に帰した。

  この間に鳩山総理が発した言葉の数々はどうなるのだろう。アメリカとか、連立相手とか、沖縄県民とか、移そうとする沖縄以外の地域とか、複雑に交渉相手の絡んだ問題である。相手のある問題に対して、自分の期待や希望をそんなにも軽々しく口に出していいのだろうか-----政治にはずぶの素人である私でも、総理の言葉の軽さに危惧を抱いたものである。
  「国外移転、最低でも県外」
  「沖縄の人たちの気持ちを大切に」
  「学べば学ぶほどに」
  「埋め立て方式は自然への冒涜」
  「5月末には全てを決着する」

  結局はふりだしに戻ることになって、総理の言葉のどれ一つも実現してはいない。にもかかわらず責任をとろうともしない。こんなにも言葉の軽い総理を知らない。こんなことでは、日本は諸外国にも相手にされなくなるのではないか。私達はこのうえもなく愚かな宰相をいただいてしまったのかもしれない-----と思う。

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