2010-09-30
207)大相撲とプロ野球
プロ野球のレギュラーシーズンもあと数試合を残すだけでほとんど山を越した。ソフトバンクが優勝したので他の試合には殆ど関心がなくなった。残る関心はクライマックスシリーズだ。
〇魁皇 8勝7敗、怪我に苦しみながらようやく勝ち越した。13回目のカド番脱出。大関を陥落したら引退と伝えられていたから、次の九州場所への出場も危ぶまれる状態だった。これで今年も郷里の場所で大声援を受けることが出来る。幕内優勝5回。あと一歩で横綱というチャンスも何回かあった。優しい性格も災いして、そこを踏み越えられなかった。でも横綱になっていたらもっと早い段階で引退に追い込まれていただろう。大関として長く取り続けたおかげで、幕内在位歴代1位、幕内勝星歴代1位という記録も生まれた。8勝7敗大関に批判もあるだろうが、魁皇は例外、今のままで一場所でも長く取り続けて欲しい。なにせたった一人の日本人大関でもあるし。
〇白鵬 4場所連続の全勝優勝。そして62連勝。朝青龍と違って真面目だし、言うことも日本人的だし、立派な横綱だとは思う。しかし不世出の大横綱双葉山が成し遂げ、長年に亘り燦然と輝いてきた69連勝という大記録が、外国人の手で書き換えられるということについては何か割り切れなさを覚える。話し変わって、イチローが大リーグ記録を次々に塗り替えてゆくのも、米国人にとっては複雑な思いがあるのかもしれない。
〇ソフトバンクホークス 絶望的な状態から連勝を続け、ついにレギュラーシーズンの優勝を決めてくれた。7年ぶりの優勝だという。全員野球、その熱気が伝わってくる終盤の数試合だった。疲れからか、一時期は調子を落としていた杉内も和田も調子を上げてきたようだし、このままクライマックスシリーズに突入、是非とも日本一を勝ち取って欲しい。 (2010.09.30)