先日このブログで、当分政治の話には触れないと書きました。しかし今朝の新聞を見て、少しだけ書きたくなりました。もっとも政治の中味そのものではなく、政治家間の「人間模様」やその変化が気になったのでそんなことについて書いてみたいと思います。言い訳はこのくらいにして・・・。

　　今朝の新聞。菅さんが新年の記者会見で、小沢さんに議員辞職を促したという発言が大きく取りあげられていました。菅内閣支持率が低迷している原因を、小沢さんの政治とカネ問題の影響に求め、その小沢さんを切り捨て、反小沢路線を鮮明にすることによって、菅政権に対する支持率の浮揚に役立てようという判断に基づくものだとかいう解説がついていました。

　　その戦術がはたしてうまく運ぶのかどうか・・・思惑どおりに小沢さん一人の離党とか議員辞職に結び付くのかどうか分かりません。それで菅政権の支持率が上がるのかどうかも分かりません。下手をすると民主党内の抗争激化、党分裂という事態だってあるかもしれません。菅さんの賭けが吉と出るか、凶と出るか。

　　それにしても、ちょうど1年前、当時幹事長として絶大な権力を握っていた小沢さんが自宅で開いた新年祝賀会には、当時の副総理、菅さんが出席して、大きな話題になりました。明らかに菅さんは小沢さんにゴマをすり、以後の支援を期待したのでした。
　　そして1年後、今度は菅さんが小沢さんを政界から追い出そうとしています。政界の人間模様は急転直下、どう変化するかわからない、恐ろしい世界だなと思います。味方になり、明日には敵になり、騙しあうことも辞さないすさまじい戦いの場が政治の世界なのかもしれません。（2010.01.05）