2012-01-24
365) 身を切る改革
そのためには「身を切る改革」が必要だとして、国家公務員の給与削減や国会議員の定数削減を行うという。国会議員の歳費削減に関する話題もチロチロ聞こえてくる。
その「身を切る改革」についての「下衆の勘繰り」であり、独り言である。
身を切る改革のうち、公務員の給与削減は実現するだろう。これは国会議員が自ら身を削る必要のない、あくまでも公務員という第三者に関する改革なのだから実現してもおかしくはない。
国会議員の定数削減は、法案は出しても実現しないだろう。国会議員はタテマエでは色々言っても、自分達の生活のネタを削るようなことはホンネではしたくないはずだ。しかも比例代表でしか殆ど議席を得られない、公明党や共産党や社民党やは、比例代表数の削減は死活問題だから、猛反対するに決まっている。結局憲法違反の判決が出ている選挙区のアンバランスを是正するだけの小幅な修正でお茶を濁すことになるだろう。これで「身を削る」努力をしたというアリバイだけは残ることになる。
国会議員の歳費削減は、国会議員全員が「身を切る」ことであり、実現するとは思えない。陰湿な反対に包囲されてどこかに立ち消えになるだろう。
そもそも議員定数の削減は、0増5減とか、比例代表80減とか、なまっちょろいのではないか。衆議院議員定数半減、参議院は廃止くらいの抜本的な改革をやったらどうかと思う。
議員数が多すぎるから、柔道選手や、野球選手や、タレントや、ゴルフ選手の父親や、薬害訴訟の原告やといったテレビで顔の売れている政治ど素人議員が次々に誕生してしまう。
国会が閑だから、次の選挙のため、顔を売ろうとしてくだらないテレビ番組に競って出演する。
参議院があるからこそ衆参のねじれ現象が生じて、大事なことが何も決められない。
これからは国益全体のことを考える『能力のある』少数精鋭の議員が、時間を惜しんで真剣に国の行く末を考え、そして議論する国会にして欲しい・・・実現する見込みのない夢を描いている馬鹿な私である。(2012.01.24)