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てげてげブログ
2012-01-23

364) 運命の人

  日曜日の夜は連続テレビドラマ「運命の人」を見ている。言わずと知れた、山崎豊子の同名の小説をドラマ化したものである。そして山崎豊子は、実際にあった西山太吉事件(外務省機密文書漏洩事件)をモデルにしている。
  あの西山事件がおきてからもう40年が過ぎたらしい。当時、強い関心をもった事件だった。私にとっては政治的にというよりもスキャンダラスな事件としての関心だったのかもしれない。

  ドラマの中で、政治家は勿論だが、周囲の登場人物にしてもそれが誰をモデルにしているのか、という推測をするのは大して難しいことではない。あれは誰だな、これは誰だなと推測しながら見るのがまた楽しい。
  ちょいちょい登場する読売新聞のライバル記者、山部のモデルは多分渡辺恒雄だろう。
  三木(蓮見)秘書官の上司、安西外務審議官のモデルは、北九州出身の安川壮であり、私が在職した安川電機の創立者、安川第五郎の長男である。蛇足ながら安川壮の弟には安川電機元社長の安川敬二、中央大学元教授(ピアニスト安川加寿子の夫)安川定男、医師幾島昭がいる。
  
  ただこれは小説であり、ドラマである。フィクションであるはずだ。このような歴史上の事件を描いた小説やドラマは、どこまでが事実なのか、どこからがフィクションなのかが判断出来ずに困ることが多い。ややもするとドラマの筋書きを史実と捉えてしまいそうで恐ろしい。

  問題となっている機密文書について、あったのかなかったのか、現在もあるのかないのか、その後も時々問題が持ちあげってはいるようだが、あまり関心がない。
  当時、占領しているアメリカから沖縄を返してもらうというのは大変な難事だったはずである。その悲願を達成するために、少々の裏取引や密約、ある方が普通じゃないかとも思う。(2012.01.23)

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