2012-03-30
384) 年度末を迎えて
この会社が誕生してからもうすぐ8年になる。最初の5年間は赤字続きだった。2000万円の資本金を食い尽くして底をつく寸前だった。この会社をいつまで支えていけるのだろうかと不安を抱える毎日だった。その不安を社員に気づかれまいと努力する日々だった。
会社に見切りをつけて辞めてゆく社員を引き止める勇気が湧かなかった。少なくなった社員で出来る範囲に事業内容を絞った。無駄な出費を徹底的に削減した。
結果として、6年目と7年目は僅かな黒字というよりも、収支ほぼトントンにまで改善できた。やりようではなんとかなりそうな、そんな気にもなった時期である。
そして今年度、足踏みしていた売上を大きく伸ばすことが出来た。決算作業に数日かかかるので正確なことは分からないが、そこそこの利益を計上できそうである。今は明るい将来が開けそうな気がしている。
しかし気を抜くことは出来ない。まだ大きな累積欠損を抱えたままだからだ。今の会社の状態を人の身体に喩えれば、いわば持病を抱えた半病人の状態だ。風邪もひきやすい。油断すればすぐに寝込んでしまう。早い時期に、なんとしても過去の累積欠損を穴埋めして健康体に戻さなければならない。病気に強い体質を築きあげなければならない。私は、来年と再来年の2年間がその勝負の時期だと考えている。
社員のみなさん、私たちのこの会社を、2年後には健康な身体に戻しましょう。そのためにみんなでともに頑張りましょう。(2012.03.30)