2012-07-03
406) 節電
当社が入居しているビルも、数日前から通路やその他の共用部分が暗くなった。照明が半分くらい間引きされている。当社でもこれにならって事務所の半分を消灯することにした。
またビル管理会社から計画停電の予定を知らせる文書が回覧されてきた。実際に計画停電が発動された場合、どういう状況が生まれるのか私には想像できない。
テレビである評論家氏が、高校野球甲子園大会のテレビ実況放送を中止するよう提案していた。なるほどそんな手もあるかと思った。暑いさかりに各家庭がクーラーをがんがん効かせながらテレビを見ている・・・相当の電力消費量になるはずだ。どうしても野球が気になる人は涼しい木陰でラジオの実況放送を聞く・・・というのはどうだろう。
計画停電によって医療や生産活動にも大きな影響が出るという話を聞く。特に中小企業が大変らしい。あの明るくて賑やかな遊技場の昼間の営業を自粛してもらったら、ほんの僅かでも日本の医療や生産活動を救えないものだろうか。
あれやこれや、いよいよ電力不足の影響が身近に迫ってきたのを感じる。世論が原子力発電所の稼動を許さないのだから、国民もある程度の不便さは我慢するしかないのだろうと思う。何かを選ぶとは、何かを捨てること。国民は安心感を得た、代わりに何がしかの便利さを捨てることによって世の中はバランスする、ということだろう。
さて我が家の節電である。我が家では、子供や孫が帰省した時は別だが、よほどのことがない限り空調を使わない。電力料金の節約という意図もあるが、冷房が体質に合わないのだ。冷房の風にあたると、くしゃみ連発、鼻水グシュグシュの状態になる。同じく妻も冷房が嫌いというわけで、真夏の暑いときもたいがいは自然の風と扇風機で済ませている。いまどき表彰に値する家庭かもしれない。(2012.07.03)