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てげてげブログ
2012-08-02

415) ベトナム旅日記ー7 (2日目:世界遺産ホイアンの町)

  早朝、ホテル出発、空港へ。ホーチミンから空路、中部の町ダナンへ。
  ダナンは人口120万人、ベトナム第3の町。治安がよく、物価が安くて住みやすいため、移住してくる人が多いとのこと。ダナンからバスでホイアンへ。ホイアンは人口9万人の小さな港町。

(ホイアンの歴史)
  古い港町である。この港町は古くからベトナム最大の交易港として栄え、世界の各地から人や商船が集まり、外国人町までが出来ていた。
  日本も例外ではない。日本との関係で最初に出てくる記録は琉球王朝であり、その後豊臣秀吉や島津藩をはじめ、加藤や有馬などの諸大名も乗り出してくる。15世紀の終盤から16世紀の初頭が最盛期であり、日本人街が生まれ、住み着いた日本人は数百人とも一千人とも言われている。しかしこの日本人町も徳川幕府の鎖国令で一気に衰退する。ホイアンに住む日本人が激減、間もなく日本人は消え、その後に住んだのは中国人だった。
  船が大型化した近世に入って事情が変わった。河口を利用したホイアンの港には大型船が入港できない。このため、海の玄関口としての役割は北のダナンに移ってしまい、以後、ホイアンはベトナムの歴史から取り残されてしまう。かえってそれが幸いして、その後に起こった戦争の被害から守られ、中世の町はそのままの姿で現代に残ることとなった。

(世界遺産の町、ホイアン観光)
〇シクロ : 34人全員が一人ずつ、シクロ(三輪タクシー)を連ねて、ホイアン旧市街を観光。時代が何世紀もタイムスリップしたような感覚にとらわれる。運転手からチップ1ドルを要求される。
〇西洋人 : ホイアンでは他の観光地に比べて非常に多くの西洋人を見かけた。西洋人の好みにあう観光地なのかもしれない。
〇来遠橋(別名日本橋、お寺の橋) : ホイアンに住む日本人が建造したと伝えられる、屋根つきの橋。橋の中央にお寺がある。
〇フーンフンの家 : 貿易商人の家として約200年前に建てられた2階建ての木造建築。ベトナムと中国式に加えて、屋根には日本の建築様式も取り入れている。
〇海のシルクロード博物館 : 伝統的な2階建て民家を博物館として活用。周辺で発掘された陶磁器、沈没船から引き揚げた遺物などを展示。日本人街や御朱印船を描いた絵巻の写真からはホイアンでの日本人の暮らしぶりがうかがえる。
〇福建会館 : 福建省出身の華僑たちの集会所。
〇港の市場 : 港の市場を散策。魚屋、果物屋など。閑な時間帯だったのか、狭い場所で身体を折り曲げて昼寝をしている人やトランプに興じている人たちが多かった。(2012.08.02) 

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