2012-09-06
424) 尖閣諸島を国が買う
隣国から脅されるのを怖れて政府が何もしない、何もしないどころか日本人を島に近付けさせない、一方で隣国の船は島の周囲に出没して虎視眈々とスキを窺っている、このままでは日本固有の領土が隣国に獲られてしまいそうだ。今の政府は日本人のための政府なのか、隣国人のための政府なのかわからない。
そんな危機感を持った石原都知事が、東京都で購入すると言い出した。島の所有者も政府は信頼できないが、石原知事の東京都になら譲ってもいい、という意向だと聞いていた。多くの国民が石原都知事の心意気に感動した。東京都には、瞬く間に14億円の寄付がよせられたという。東京都としては漁船のための船だまりなどを建設して、日本の実効支配を強める意向だった。
事態がそこに至ってから、何を考えたのか、今まで何もしてこなかった政府が横槍を入れてきた。国で買うと言い出した。そして都が予定していたよりはるかに高い値段で買い取ることになったという。金の力で横から掻っ攫ったのである。その買収費用は国民から集めた税金である。
国有化した後、政府はどうするのだろう(?)。
隣国とのいさかいを恐れる政府は今までどおり何もしないにちがいない、そして気が付いた時には尖閣諸島は隣国に乗っ取られていた、隣国は勢いに乗って次には沖縄を狙いはじめた・・・政治音痴の私の予測が当たらないことを願っている。
その他にも島の買収をめぐっては、分からないことがいくつかある。
民主党政権の寿命は今にも尽きようとしているのに、どうして買収を急いだのだろう(?)
政府には売らないと言っていた島の所有者はどうして気が変わったのだろう(?)
最後に自分自身のことである。民主党政権が島を買収することが分かっていたら、なけなしの小遣いの中から寄付などするはずもなかった。予測が甘かったのは自らの責任である。「あ・と・の・ま・つ・り」というしかない。(2012.09.06)