最近の入試事情をよくは知らないが、今年の大学入試シーズンもそろそろ終幕に近いのじゃないかと思う。
　　早いものである。来年は一番上の孫娘が受験する歳になった。彼女は前々から工学部に進みたいと言っている。ロボットの勉強がしたいらしい。近頃よく聞く「リケジョ」志望である。

　　自分の学生時代のことを思い出す。あのころ、女性が進学するのは文学部か教育学部か薬学部と相場が決まっていた。私が在籍した法学部には200人中、たった一人の女子学生がいた。文字通りの紅一点であり、男どもは不思議な生物を見るように遠巻きに眺めていたものだ。工学部に至っては、女子の存在はもっと希少価値があったのではないかと思う。

　　その後の50年、女性の社会進出は目覚しい。孫娘の夢も、すすんだ先輩達が切り開いてくれたそんな時代の賜物だろう。いつの間にか爺やよりも大きく育ったあの娘が、リケジョになって、ロボットの研究に励む姿・・・それはジージにとっても楽しみな夢である。（2014.03.04）