2014-04-11
578) 怖いお嬢さん
今朝の出勤時のバスは乗客がいつになく多かった。後ろの方に一つだけ空いた座席を見つけた。行ってみたら座席には鞄が乗っている。隣でははたち前後のお嬢さんが懸命に化粧している。まつ毛に黒い墨を塗りつけた後、器具を使ってまつ毛をくるりとカールさせるあの化粧である。私が側にたっても彼女には何の反応もない。
お化粧中に申し訳ないとは思ったが、声をかけさせてもらった。
私 :「あのー、席にかけさせてもらえませんか」
嬢 :ぎろっと恐ろしい眼で一瞥。そのあと 「ちぇっ!」
私 :「ちぇっ!はないでしょう」
嬢 :「ふん!」 ばさっ(鞄を膝に移した音)、どたどた(足を踏み鳴らした音)
ひどく悪いことをしたみたいな、肩身の狭い思いで席にかけさせてもらった。
ふと、以前に週刊誌で読んだ痴漢の記事を思い出した。
電車の中でマナーの悪い若い女性を見かねた男性が注意した。後日、その男性は満員電車の中でその女性から「痴漢、痴漢」と騒ぎ立てられ、警察に連行された。濡れ衣であることを主張しても信じてもらえず、何日間も留置された。そのうちには会社も退職せざるをえなくなった。後日、それは注意された女性の復讐であり、濡れ衣であることがわかった。
ああ、怖い、怖い。復讐されないように気を付けよう。若い女性の周囲には近づかないように気をつけよう。(2014.04.11)