1年程前、カルチャーセンターで水彩画を習おうかどうしようかと悩んだ時期があった。綺麗な水彩画を描いてみたいという気持ちと、色覚異常のある自分にそれが出来るだろうかという気持ちが鬩ぎ合って、なかなか踏み切れなかった。昨年の7月頃、ブログにもそのことを書いた記憶がある。

老後に備えたいという気持ちもあって、結局は会社の近くのＮＨＫ文化教室に入学した。毎月2回、第2と第4木曜日の2時間ずつ絵筆を握っている。月に4時間だけの短い時間である上に、時々は仕事の都合で休むので、なかなか上達は出来ない。

描く題材は風景画に決めている。時間も短いことだし、スケッチに行くことはない。写真を見て描く。近所の風景を写真に撮って来たり、教室に置いてある沢山の風景写真を借りて描いたりしている。

描こうとしているものがどんな色をしているのか、塗る絵具の色が分からずに悩むのは当初覚悟していた通りだが、いくらか要領が分かってきたようなところもある。

そんな私の悩みに充ちた画面に、最後に先生がサッサッと大胆に筆を加えてくれる。それだけで私の絵全体が生き生きとなる。先生の域に達することは到底出来ないが、少しでも近づきたいものだと思う。

画像は旦過市場を裏から見た風景、午後の日の当たる風景である。川に張り出した家屋の下を流れるのは「神岳川」。先々週に引き続いて昨日仕上げた作品である。（2015.06.12）