774) 綱紀粛正
出勤時の小倉駅前。
数人の男女がビニール袋に入った書類を配っていた。
中味は「西日本新聞」の朝刊1部とチラシ数枚だった。
西日本新聞の拡販活動だったようだ。
会社で紙面を開いてみた。
当然のことながらこの地域の記事が多い。
中でこんな記事が目に付いた。
北九州市長がマイクの前で深々と頭を下げたカラー写真。
その横の見出しはというと
『北九州市 相次ぐ不祥事 市長陳謝
覚せい剤・痴漢・飲酒運転・窃盗
職員綱紀粛正 具体策触れず』
ついでに記事の中身を抜粋しておく。
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『北九州市職員の逮捕などが相次いでいることを受け、北橋健治市長は29日の定例記者会見で陳謝した。(略)北橋氏は「担当の副市長や局長に綱紀粛正を徹底するよう指示した」としたが具体策には触れなかった。(略)
〇今年、同市職員の逮捕は2月12日が最初。環境局の臨時職員でごみ収集車の運転手が覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕された(その後、懲戒免職)。
〇4月18日には女性の体を触ったとして、県迷惑行為防止条例違反の疑いで、市教委総務課職員が現行犯逮捕。
〇今月13日には道交法違反(酒気帯び運転)容疑で、市立八幡病院医師が書類送検され(その後、懲戒免職)、
〇同18日には同じ容疑で市立高校教諭が現行犯逮捕された。
〇さらに23日には、市立医療センター事務局職員が金庫から出張費3万9240円を盗んだとして窃盗容疑で逮捕された。
北橋氏は「市民の信頼回復のため、もう一度、原点に返ってよく考え、しっかりとこれからの綱紀粛正について確認して進んでいきたい」と強調。しかし再発防止策については「しばらく時間を貸していただきたい」と述べるにとどめた。』
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逮捕された者の職種も多様、犯罪の内容も多様、しかも不心得者の個人的な犯罪である。市職員が何千人いるか知らないが、多人数しかも多様な市職員一人一人の個人的資質を高め、規範意識や倫理観を養うというのは大変なことだろう。簡単に再発防止策を云々できるものでもなかろうと思う。(2015.07.30)