2016-03-29
892) 中学生監禁事件
2年間も行方不明だった少女が無事に保護された。
少女はある日突然、こつ然と消えた。
両親は街頭のビラ配りまでして探していたという。
そして今回、何の予告もなしに突然出現した。
ご両親の喜びは察するにあまりある。
しかしなんともわからない事件だ。
犯人は千葉大学工学部の学生だったという。
欠席もせず、真面目な普通の学生だったらしい。
分別のある学生が何の目的で少女を誘拐、監禁したのか。
その少女とは顔見知りだったのだろうか。
2年間も一つ部屋の中で何をして過ごしていたのか。
学生が大学に行っている間、少女はどうしていたのか。
薄い壁を隔てた隣部屋の住人は気付かなかったという。
部屋の中で音も立てずにじっとしていたのか。
壁を叩くなり、ガラスを割るなり周囲に信号を出せなかったのか。
鍵がかかっていたとはいえ、逃げようとはしなかったのか。
逃げるチャンスはいくらでもあったはずではないのか。
学生は卒業後の就職も決まって東京に引っ越した。
これからは勤務しながら少女を監禁するつもりだったのか。
なんともわからない事件だ。(2016.03.29)