最初の異変は携帯電話だった。

聞いたこともない異様な信号音を発し始めた。

開いてみるとエリアメール、「緊急地震速報」だった。

妻が少し揺れたよと言ったが、私は感じなかった。

程なく屋外から拡声器の音声が聞こえてきた。

隣の芦屋町の拡声器だった。

町民に地震の発生を知らせていた。

火の始末をすることと

慌てずに落ち着いて行動することを繰り返し伝えていた。

テレビが熊本を震源とする地震の発生を知らせていた。

熊本県益城町では震度7を記録したという。

震度7というと強烈な揺れだったはずだ。

テレビの地図では1点だけ震度7で周囲から突出していた。

北九州地区はあらかた震度3だった。

大したことはないと判断して早めにやすんだ。

今朝は地震の報道であふれていた。

熊本では犠牲者が9人も出て、多くの家屋が倒壊したという。

被害者にはまことにお気の毒だが

震源が浅くて被害が広い範囲に拡がらなかったのは幸いだった。

今回の地震のマグニチュードは6.4と中程度のものだったらしい。

九州にも地震がくるということを思い出させてくれる地震だった。

我が家は地震に対しては、何一つ備えをしていない。

これを機会に、せめて懐中電灯とラジオ位は必要かなと思った次第。

　　　　　　　　　　　　　　　（2016.04.15）

　　　画像　：　小倉駅前、歩道脇のパンジー花壇