昨日の毎日新聞夕刊に載っていた「一人で悩まず」と題したコラムを引用する。

『　高齢の夫が認知症の妻をあやめたり、老夫婦が心中を図ったり。介護疲れや老老介護が引き金になったとみられる悲惨な事件が後を絶たない。いずれも厳しい戦後を生き抜き、昭和をけん引してきた世代だ。その頑張りの果てに長年連れ添った伴侶の命を奪うなんて、本当につらかったろう・・・・・

認知症の人やその家族が集まって悩みを語り、相談などをする認知症カフェが各地にできつつある。・・・・・「悩みや愚痴を話すだけでも気分は晴れる。秘密は守るし、深刻な問題なら知恵を絞って解決法を考えましょう。一人で悩まず、介護疲れで倒れては元も子もありません」　』

これはある認知症カフェの代表者が、カフェの利用を呼び掛けた言葉である。私もこんな記事が目に付く年代になった。他人事ではないような気がしてくる。

たしかに・・・何の悩みにせよ、誰にも相談せず自分一人で抱え込むことは問題を深刻にする。カフェのことは記憶に留めておこうと思う。（2016.04.19）