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てげてげブログ
2017-08-07

1091) 広島原爆の日


1945年8月6日、8時15分、広島に原爆が投下された。今年は8月6日が日曜日だったこともあって、「広島原爆の日」にちなんだテレビの特別番組をたっぷりと見た。

平和記念公園で行われた平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)の実況、当時の映像や絵、語り部の話、コンピューター解析・・・こんなにじっくり見たのは初めてだったし、初めて知ったことも多かった。


72年前、広島には35万人ほどが住んでいた。朝の通勤時間帯、学校へ職場へ、周辺地域から街の中心部に向けて人々は続々と移動していた。何の前触れもなく、突然その頭上でピカドンがさく裂した。焼け爛れ血まみれになって即死した人、即日死亡した人が数万人。翌日、翌々日、その次の日も、次の日も続々と死者は増えて、原爆で死亡した人が累計で14万人いるという。しかもそのうちの5万人が氏名不詳だという。


悲惨で残酷極まりない戦争行為だと思う。ところが米国人の多くが日本への原爆投下は正しい処置だったと考えているとこれまで聞いていた。内心腹立たしいものがあった。ところが昨日のテレビでは高齢者層の意識はたしかにそうだが、若くなれば若くなるほど米国の原爆使用は間違っていたと考える人の割合が増えていると報道されていた。救われたような気がした。


近年広島を訪れる外国人観光客が増えているという報道もあった。米国の若者も多いらしい。わざわざ広島を選んで来るという。広島で原爆の悲惨な被害を初めて目にして驚いて帰るという。事実を知るというのは大切なことだ。広島に観光客が増えるというのはいいことだと思う。


原爆死没者慰霊碑の「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」という碑文について、何故日本人が反省しなければいけないのかという議論がある。私もそう思わないでもない。しかしこれだけの悲惨な戦争に対する全人類の反省と捉えたら気が収まるのじゃないかとも思う。(2017.08.07)

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